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水道の「民営化」
水道の「民営化」をしやすくする改正水道法が、賛成多数で可決されてしまった。
私たちが生きていくのに欠かせない「水」。
水道が公営で行われなくなることへの不安。
海外で民営化されたものが、水道料金の高騰や水質が悪化する問題が相次ぎ、再公営化されているし、民間事業者から運営権を買い戻すのに多額の支払いが生じている。
そんな野党側の追及に対し、まともな答弁はない。
「コンセッション方式」(自治体が施設や設備の所有権を持ったまま、運営権を民間に長期間売却できる制度)で、私たちの生命にかかわるインフラも、市場化してしまう怖さ。
「企業に大きな市場と国際競争力強化のチャンスをもたらす」のが目的のPFI法改正。その柱となったのが、このコンセッション方式。
安倍政権の提出した法案は、どんな中身であろうと通してしまう与党。
入管法案の強引な進め方も然り。
その責任は重い。
私たちの暮らしはどうなるのか。
まともな議論がされない国会に不安と怒りだけが募る。