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相模原市市議会議員 緑区
のもとよしみ

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特別養護老人ホームの講演会に参加しました

選挙準備の合間をぬって、藤野地区地域ケア会議と地域づくり部会主催の講演会に参加しました。

藤野在宅緩和ケアクリニックの石橋了知先生と世田谷区立特別養護老人ホーム「芦花ホーム」の石飛幸三先生のお話。どちらも興味深く伺いました。

かつては自宅で亡くなるのが一般的でした。老人医療費の無料化などをきっかけに、病院や施設で亡くなる方が多くなっていき、1970年頃には逆転。今では病院で亡くなる方が圧倒的に多くなっています。

でも、石橋先生が3年半に看取った102名のうち、92名が自宅で、10名が病院や施設でお亡くなりになったとのこと。

・「治す」から「治し支える」医療へ。
・病気や老いに囚われすぎることなく、自らの意思で過ごしていくこと。
・医療者に過度に依存することなく、主体的な選択があっていいんだということ。
・患者と家族の希望を真ん中に、チームで力を合わせていくということ。

「大きな病気になったり、齢を重ねると自立は失われていきますが、自律は残されています。あなたのことは、あなたが決められます。自分らしさを見失わず生きることはできるかもしれません。」
石橋先生の優しい語りかけが、心に残りました。

石飛先生は、「老いは病ではない。老衰は治せない。老衰を受け入れて地域にある条件を活用して、幸せに過ごそう。」と話さました。

そして、価値基準の見直しをするよう、呼びかけられました。
・「生命の延伸」→「人生の質」
・老いや死の「忌避」→「日常化」
・「人生最盛期との比較」→「人生の一貫性の尊重」
・「安全優先」→「安心 充足」
・「医療への全面的依存」→「生活 時々医療」

石飛先生の特養で、胃ろうで、表情も読み取れないようなご老人が、大好物のビールを飲んだ映像は驚きでした。そして、その後、2ヶ月も生きられたそうです。

命を延ばさなきゃいけないというより、その人の役に立つには何をしなければならないかを考える、そのことの大切さを実感するお話でした。

「食べないから死ぬのではなく、死ぬのだから食べないのだ。何も治療しないことも愛情なんです。」

「自然の麻酔が眠ること。
そして、静かに息が止まるんです。」

誰もが、自分らしく過ごして穏やかな最期(「平穏死」)を迎えられるといいな。そんな環境を地域のみなさんと調えていきたい。

多くの方とこのようなお話を聞く機会を得たことに感謝いたします。
主催者のみなさん、お声がけくださった石橋先生(私の推薦者にもなってくださっています)、ありがとうございました!

生に寄り添い死に思いをはせる

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