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相模原市市議会議員 緑区
のもとよしみ

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第1回 沢井・佐野川地区鳥獣害対策連絡協議会

「第1回 沢井・佐野川地区鳥獣害対策連絡協議会」に参加。

両地区では、サルの生活被害が深刻化しており、県と市の職員が出席して初めての協議会と相成った。

私が藤野に引っ越してきた約20年前頃から農作物被害は増えていき、藤野町議会議員になった頃は、農作物を食い荒らすサルに怒り狂って、早朝からわが家に怒鳴り込んでくる方もあったほどである。

合併後、藤野経済観光課があったうちは、鳥獣害被害対応の職員が藤野総合事務所にいて、被害が出ると現場に急行してくれもしたが、藤野経済観光課がなくなり、津久井地域経済課に統合され、距離も遠くなったこともあって、サルの被害が出ても、すぐに現地に出向いてくれる環境ではなくなっている。

鳥獣被害の問題は、各市町村の議員も強い課題認識を持っていて、「大山丹沢山系鳥獣等問題市町村連絡協議会」を設置し、辛抱強く県に対応を要請してきた。サルについても、ようやく保護から捕獲の方向へと転じてきている。

しかしながら、時すでに遅し。
農作物被害への怒りは、農業者の高齢化も相まって、あきらめの気持ちがどんどん強くなり、サルを追い払う耕作者は激減している。

それに伴い、集落へ出没するサルが増え、屋根や軒先で暴れたり、威嚇したり、庭の果樹を荒らすなど、近年の生活被害はひどくなる一方である。

サルの管理計画は県がつくる。
捕獲許可頭数も県が決める。
しかし、捕獲などの対策を行うのは、市である。

これまでは、それぞれがバラバラに動いていて、結果として「行政は何もしてくれない」という不信感だけが募っていた。

今回、地域住民と猟友会等の実行部隊、県職員と市職員が一堂に会したことは、大変意義深い。
ようやくスタートラインにつけた。
調整してくれた長友県議に感謝したい。

集落で見るサルがどんどん増えているため、地域住民のみなさんにとっては信じがたいことかもしれないが、実際には群れの頭数は減っている。

23年度と30年度で比較すると
K1群 107頭⇒79頭
K3群  99頭⇒81頭
K4群  73頭⇒47頭

それなのに、なぜどんどん増えているように感じるのか。

共通認識と原因分析なくして、効果的な対策は講じられない。
県には、群れの頭数変化、捕獲許可頭数に対する実際の捕獲頭数、生息域の動き等、正確なデータの公開をお願いした。

また、話し合いの中で出された具体的な取り組みについて、県と市と双方へ検討を要請した。

サルの被害をなくすには、集落環境を整える必要がある。
しかし、人里と山が連続し、山あいに集落が点在するこのエリアでは、人とサルがすみ分ける緩衝帯をつくるのも容易ではない。

どんな対策が有効なのか。

専門家の知恵もお借りしながら、地域住民と行政と民間を含む多様な主体とで力を合わせて、問題解決に臨むことが大切だと思う。

「何とかしたい!」
地域住民の怒りと熱い思いがあるうちに、解決策を見出していけるよう、私も全力で取り組んでいきたい。

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