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相模原市市議会議員 緑区
のもとよしみ

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目黒区の児童虐待事件

目黒区の5才女児の児童虐待事件。
手書きのノートが見つかった。酷い仕打ちをされても、許しを請う言葉が並んでいて、胸に突き刺さる。

児相と警察が全ての児童虐待情報を共有することを求める陳情が、3月議会の都議会に出されたという。全件共有については、私は、賛成できない。

虐待の通報があっても、なんでも保護者から子どもを引き離せばいいわけではない。

児相は、事実確認や丁寧な状況判断を行なって、子どもにとって最善の利益は何か見極めながら、慎重に方針を決めていく。親から引き離されれば、子どもは傷つく。どんな親でも愛されたい、一緒にいたいと願っている。

児相は、親子分離も行うが、親子再統合の役割を持つ。
子どもを育てている親(保護者)との信頼関係がなければ、子どもの命と人権は守れない。

児相の持つ情報が、全て警察にいくとなれば、信頼関係を築くのは難しくなる。

今まで、いくつもの事例に出合い、児相が強権的な役割と寄り添う役割の両方を持っていることに無理があると強く感じている。

児童虐待をした親を厳罰に処すだけでは、何も解決はしない。

家族や地縁血縁のあり方が大きく変わり、安定した雇用が望めない人が増えている社会にあって、子育てを社会化していくことこそが、結愛ちゃんのような犠牲者を出さないことにつながっていくのではないか。

子育てを親だけの責任にしないで、親子まるごとを社会で受け止め、サポートしていく。

子どもは、親や家庭環境を選ぶことはできない。子どもの育ちを支えるため、気づいた人が、できることをやっていく。

「みんなの居場所 てとてと」もそんな思いを持つ仲間で始まった。手探りだけど、いろんな親子の居場所に育っていくといいな。

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