増え続ける不登校の子どもたち
本市の30年度の不登校者数は、児童生徒を合わせて1080人(小学校247人、中学校833人)。その割合は、年々高くなっています。文部科学省は、昨年10月、「不登校児童生徒への支援の在り方について」という通知を出し、登校のみを目標にせず、子どもが自らの進路を主体的に捉えて、社会的に自立することを支援するよう求めています。
全国では、公立でも特色のある学校が誕生しています。一斉型授業ではなく、主体的な学びを大切にする「イエナプラン教育」を実践する学校、グルーバル人材の育成をめざす全寮制の中高一貫校等です。本市でも、子どもの特性に合わせて学校の学習環境を工夫すること、フリースクールや夜間中学、日本語学校等と連携し、多様な学びの場を保障すること、学校の再編や新設を検討し、適正な学校規模と地域活性化、特色を生かした学びの場の創設につなげていくことを求めました。子どもの生きる力を育み、興味関心に応じて力を伸ばせるよう、選択できる環境を整えたいものです。
※イエナプラン教育
ドイツで提唱され、オランダで発展・普及。ひとりひとりの発達や個性を大切にしながら、異年齢グループなど、多様な生徒が協働して学んでいくのが特徴。
のもとよしみ通信No.52より